泣いた曲と言ってしまうと安っぽく聞こえてしまうかもしれないが、IN THE NAME OF HIPHOP II に収録されているtha BOSS "SOMEDAY feat. SHINGO★西成" は自分の心を最高に揺さぶる曲だった。2023年のベストソング。何度聴いても目頭が熱くなる。まずは、聴いてほしい。
90年代後半からBOSSの活動を知っている人で、こだわりを持って何かを続けてきた同年代の猛者たちは皆、この曲に賞賛を送るのではないだろうか。正直、10代、20代のうちはこの曲の良さを半分くらいしか理解できないかもしれない。
その昔、BOSSのこの映像を何度見たことか
北から発信し続け、かっこいい姿を見せ続けてくれているBOSS。
そんなBOSSが冒頭リリックで
うまくやれている姿、表向き
と言う。このリアリティー。自分も仕事の実績などをSNSやWebで出してはいるが、当然良いところしか見せてないし、いまだにガードレールすら超えられてないという気持ちもある。曲の冒頭から既にジワっときてしまう。
そんな、BOSSが問う
聞こえてっか?聞こえねぇな。聞こえてっか?
声あげてっか?聞こえねぇな。
あげるだけの声たくわえてっか?
いざとなって慌ててんなよ。
サムデイ、あげてけんのかよー。
と。
金銭的な成功が優先されるビジネスの現場に身を置く人は多いだろう。ただ、BOSSはこのラップの中では結果を求めない。「自分の声をあげているのか?あげる準備してんのか?、つまり自分の頭で考えてんのか?行動する準備はできてんのか?」と投げかけてくる。
自分はBOSSのラップに呼応して心の中で思う。声あげてるよ!蓄えてるよ!Dugup?やってるよ!俺らが目指してるのも金でも地位でも名誉でもないよ!
そして、BOSSの後にSHINGO★西成のリリックがこう続く
まあまあそんなに慌てるな、焦るな
流行りばっかり合わせるな
結局残るやつは人間力
1%のハッピーエンド
投げても返ってこないときでも投げ続けるしかないお手本に
セオリー通り性に合わない、流れる血は言葉、血管はメロディー
と、
そしてそこから二人で
やってみなくちゃわかんねぇ。
もしだめでもそこが伸びしろなんで!!
と。もう最高の応援歌です。曲を作ってラップやってプロデュースして、ライブやって、レーベル運営して、みんなの背中を押して、やはりBOSSはレジェンドです。
いままでがこうだから、現状がこうだから、誰かがこういっているから、お金がないから、家族がいるから、いろんな事情があるのはわかる。けれども声あげていかねーと!おれはだめだ!そんな理由がこのDugup?を続けている理由の一つであります。そんな思いもあり、昨年(2023年)のベストソングを記事にしてみました。2024年も声上げていきましょう!