top of page


象徴国家論への旅 - 5
Dugup?編集部が尊敬する、ペンネーム Nda Ha Satomohiさんからご寄稿いただいての「象徴国家論への旅 - 第五回」をお届けします。 真に迫る真面目なお話。相対主義に足が埋まらないように、今を生きる全人類にオススメしたい内容かと思います。是非ご覧ください! 第一回 、 第二回 、 第三回 、 第四回 がまだの方、是非ご覧ください! だいすけ: きょうはぼく、だいすけと、とうきくんがお相手です。どうぞよろしくお願いします。 N'da: はい、どうぞよろしく。 とうき: よろしくお願いします。はじめに前回のお相手になった、りんさんとあかりさんから、お題に出されていたことについて二人で検討してきたとのことですので、そこから口火を切ってもらいます。 N'da: 図につけていたタイトルの解釈をめぐってですね。よろしく。 真の絶対性と相対性を同時に認める あかり: 最後に示された真理と真実、虚偽に関する図につけられていた「真の絶対性と相対性を同時に認める:相対主義の形式論理的な不整合を超える脱構築」というタイトルの解題です。...
2025年11月13日


論考:政治とルサンチマン
なぜ、あの候補者が支持を集めるのか? 最近の選挙戦で、外国人に対する差別的な発言を繰り返す候補者が一定の支持を得ている場面を見かけます。 「なぜ、こうした言説が受け入れられてしまうのか?」 と戸惑いを覚えた人も少なくないのではないでしょうか。これは日本国内に限らず、世界的にも同様の傾向が見られると思います。 その背景にあるものとして、私は「ルサンチマン」という概念が頭をよぎりました。社会不安や劣等感を刺激し、その怒りを「他者」へと向けさせることで支持を得る政治的手法が、コロナ以後の社会、そしてSNS時代において、より拡散されやすい構造にあるのではないかと感じています。ここで言いたいのは、保守やリベラルといったイデオロギーの話ではなく、社会全体における傾向としての問題です。 ルサンチマンとは何か? ルサンチマン(ressentiment)とは、哲学者ニーチェが論じた心理的概念で、 「行き場のない怒りや劣等感が内面化され、他者への否定や攻撃として現れる感情のメカニズム」 を指します。 本来であれば「悔しい」「羨ましい」「悲しい」として表現
2025年7月14日


象徴国家論への旅 - 4
Dugup?編集部が尊敬する、ペンネーム Nda Ha Satomohiさんからご寄稿いただいての「象徴国家論への旅 - 第四回」をお届けします。 私たちのモノの見方や考え方がどういった状態や状況にあるのか、より鮮明に浮かび上がってきているように思います。今を生きる全人類にオススメしたい内容です。是非ご覧ください! 第一回 、 第二回 、 第三回 がまだの方、是非ご覧ください! 【 前回 のおしまいの問い】 しょうた: 壊したあとにもとの再構築にならないようにするための条件といったことを整理してみたく思います。次回はそのことのヒントもうかがえることを期待しています。 N'da: それでははじめましょうか。 りん: よろしくお願いします。今回はわたし、りんとあかりさんが対話のお相手をいたします。まず、わたしから、、、前回しょうたくんがおしまいに残したメッセージを引き継いで、わたしも抱いた疑問を含め、はじめさせていただきます。 N'da: はい、よろしくどうぞ。 りん: わたしもプラトンの線分の比喩をメビウスの帯で脱構築した図にとても惹かれました
2025年5月22日


論考:近視眼的状態から抜け出すには?
WOWプロデューサー佐伯真一が、 日本構想学会 「 土曜サロン 」の話題提供の為にまとめた論考を掲載します。長文ですが、是非ご覧ください。 プロローグ 近視眼の意味 :目先のことにばかり囚われ、将来や大局を洞察する能力が欠如している状態を指す。( ※コトバンクより ) 年次、月次、週次、さらには日割りで区切られる予定…。ビジネスマンは売り上げ目標の達成に追われ、学生は受験勉強に追われる日々を送っています。東大受験のためには、塾で高校までの学習範囲を3周くらいするという話を聞いたことがあります。組織が設定する短期目標をクリアするために必要なことは多く、空き時間には新しい情報を得るためにSNS、新聞、雑誌、ラジオ、TV、本を見続け、頭が休まるのは入浴、睡眠、ゲーム中くらい…。これが現代人の姿ではないでしょうか? そのような生活の中で、「10年、20年先を見据えた社会のあり方」や「売り上げ目標を追い続けることの意味を問い直すこと」、「受験勉強以外に大切な学び」といった根本的な問いを考えること、広くすこし遠くにまで構想することは難しいのではないでしょうか
2025年5月14日


象徴国家論への旅 - 3
Dugup?編集部が尊敬する、ペンネーム Nda Ha Satomohiさんからご寄稿いただいて「象徴国家論への旅 - 第三回」をお届けします。感想を書いてしまうとネタバレになる部分もあるのでここでは伏せますが、編集部としてはシビれる内容でした。必読です! 第一回 、 第二回 がまだの方、是非ご覧ください。 【前回のおしまいの問い】 とうご: 原版やオリジナルに対する価値意識は現代でも「本物」という観点から当たり前のようになされますが、それを超えた向こうには何が見渡せるのでしょう。 複製時代からオリジナル多重化時代への価値変転 N'da: ものを複製する技術がテクノロジーの進歩によって格段に高まり、それがとめどなく広がり、また複製/コピーというより、オリジナルそのものの多重化ともいえるクローン、あるいはとくに今世紀に入ってからはオリジナルがそもそもデジタル信号なので、それをコピーすることはもともとのコピーではなくて、同一物の多重化、増殖になるというありかたも現実のものとしてあたりまえになりました。つまり、わたしたちはそれまでの慣例のまま、デジタル
2024年10月29日


減価する貨幣
20年前に出会い、可能性を感じ続けている減価貨幣についての論考をDugup? に公開します。本稿は、およそ10年前に勉強会向けに準備したものです。ニュース記事や書籍の一部を抜粋し、自分のコメントを追加してまとめました。 皆様ご存知の通り、経済格差の拡大、気候変動、資本の政治的影響力など、成熟した現在の資本主義システムはさまざまな問題を孕んでいます。(その問題については、2023年公開のPodcast番組 「a scope 〜資本主義の未来編」 で貴重なお話が聞けるので気になった方は是非参考にしてみてください。)減価貨幣は、様々ある資本主義の問題に対しての処方箋の一つとなると自分は考えています。 2024年現在、インターネット、スマートホンの普及、ブロックチェーン技術の実用化に後押しされ、さまざまな地域通貨が世界中で実装されています。その中には、減価貨幣が採用されているものもあります(日本国内だと共感コミュニティ通貨 eumo(ë)など)。これらの試みは、当然さまざまな失敗の上に成り立つでしょうし、初期段階の小さな一歩をみて首を傾げる人も多いと思わ
2024年5月12日


Dugup? Ver.の「走ることについて語るときに僕の語ること」
なぜ苦しいを思いをしてまで走るのか、、、? 最初は健康のためと思って走りはじめてみたものの、続けるのはキツい、、、。マラソン大会を目標にして、週3回の練習をするとなると平日は仕事の前か終わりに1時間(9〜10km)、週末は1.5時間(10〜15km)は走ることになる(その前後には体操とシャワーの時間もプラス)。そして、練習を経ての大会本番はさらにキツい。全力を出し切るので大会当日からの1週間は筋肉痛 & 関節痛で脚が悲鳴をあげるといった具合だ、、、。脳内麻薬で逆に気持ち良くなると噂のランナーズハイまでは程遠い、、、。さらにいうと個人的に大会でいい記録を残したいわけでもなく、誰か特定の個人と勝負しているわけでもない。 さて、冒頭の問いについて、作家の村上春樹さんは自著「 走ることについて語るときに僕の語ること 」の一節でこのように述べている。 そんな人生がはたから見て -あるいはずっと高いところから見下ろして- たいした意味も持たない、はかなく無益なものとして、あるいはひどく効率の悪いものと映ったとしても、それはそれで仕方ないじゃないかと僕は考え
2024年4月28日


象徴国家論への旅 - 2
Dugup?編集部が尊敬する、ペンネーム Nda Ha Satomohiさんからご寄稿いただいて「象徴国家論への旅 - 第二回」をお届けします。まだ旅への準備段階ということですが、知をいきいきとさせるための水とはどういったものであるのか?が語られているように思います。旅には水が必需品!情報過多(情報砂漠)の今(ど真ん中)を生きる私たちには必読に思えます。是非お楽しみください!第一回目は こちらのリンク よりご覧ください。 三相の現実性を語る手前で N'da:前回は、構想という他の想像一般とはいささか異なる性格をもつ特殊想像の、その特殊性を考えるときに、想像一般における頭のなかでの自由性に比べて、それを具体的な活動に移すことを含む構想の不自由性に着目し、そのあいだの距離感を考えると構想の特殊性を理解しやすいということを話しました。ことばとしては前者の想像することの自由性にある現実感はリアリティ(reality)であり、後者の構想することの不自由性にある現実感はアクチュアリティ(actuality)であるという区別の仕方も示しました。さて、ここでこの
2024年4月16日


象徴国家論への旅 - 1
Dugup?編集部が尊敬する、ペンネーム Nda Ha Satomohiさん、あゆみさん、ん村さくらこさんからご寄稿いただく形で新シリーズの連載をスタートします!混沌を増す現代社会、思考の扉を開くのは今です!是非ご一読ください! ところで、構想といえば、 Nda:ところで、翁は「構想」とか「構想力」という人間の営みにたいそう関心をもってきたのだけれども、構想と聞くと、それはどのようなことがらだと思いますか? あゆみ:計画よりもっと夢があるものですが、ただのイメージではなく、現実性をそなえた骨組みを持つものだと思います。 Nda:なるほど、このことばがもつ「構」の意味あいを考えれば、「現実性をそなえた骨組み」という見方は的を射ていますね。構造とか構築、機構といったよく用いる一連のことばの指示対象に通底するところから推察すれば、「構」に骨組み、フレーム、あるいはそれらを構えるという意味をよむことは自然なことに思えます。するとまずそこには曖昧な幻のような像ではなく、なにかまさに骨のあるかたちを想定しているわけですね。 そのうえでそこに「現実性をそなえ
2023年9月14日


Maple Pizza に感じるババイズム
Maple Pizza で食べるピザは、休日の楽しみのひとつである。このお店のピザは、ともかく美味い。初めて食べた時からずっとそう思っている。カリッとした薄焼きのピザは生地も具もチーズも美味い。私の子どもたちも大好きである。19年に閉店してしまった浅草の 入山せんべい のように、1枚食べるとすぐにまた次の1枚が食べたくなるほどである。浅草、合羽橋周辺にお出かけの際は是非立ち寄ることをおすすめしたい。 そんな Maple Pizza 店主の ベンさん は、McGuffin のインタビュー後半で以下のように述べている。 (※9:10〜から字幕を抜粋) 「"Di Fara Pizza"っていうピザ屋さんがあって、そこのピザ屋さんの人が"Dom De Marco"っていう人なんですけど、その人が85歳までお店をやられてて、初めてその人を知った時にこういう、長く職人をやってる感じがめちゃくちゃカッコいいなと思ってて、僕もこういう存在になりたいなっていうか、そういうのをすごく思って、今後としてはできる限り、本当に道のりはめちゃくちゃ長いんですけど、長く
2023年7月10日


生徒諸君に寄せる / 宮沢賢治
Dugup ? のスタートにあたり、盛岡を訪ねた際に出会った宮沢賢治さんの詩を掲載します。こちらは1927年に盛岡中学校「校友会雑誌」に寄稿を求められ、下書きに着手しながら未完成のまま残されたものを太平洋戦争後に、本文を校訂して発表されたものだそうです。 そもそもなぜわたしたちはコンテンツを作るのか?仕事で疲弊してばかりではいられない、未来圏からの風を感じで動かなければ!と思いを新たにしました。 皆様、Dugup?をよろしくお願いします。 詩「生徒諸君に寄せる」宮沢賢治 中等学校生徒諸君 諸君はこの颯爽たる 諸君の未来圏から吹いて来る 透明な清潔な風を感じないのか それは一つの送られた光線であり 決せられた南の風である 諸君はこの時代に強ひられ率ゐられて 奴隷のやうに忍従することを欲するか 今日の歴史や地史の資料からのみ論ずるならば われらの祖先乃至はわれらに至るまで すべての信仰や特性は ただ誤解から生じたとさへ見え しかも科学はいまだに暗く われらに自殺と自棄のみをしか保証せぬ むしろ諸君よ 更にあらたな正しい時代をつくれ 諸君よ 紺
2023年4月7日
bottom of page