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Maple Pizza に感じるババイズム

更新日:2023年7月11日



Maple Pizza で食べるピザは、休日の楽しみのひとつである。このお店のピザは、ともかく美味い。初めて食べた時からずっとそう思っている。カリッとした薄焼きのピザは生地も具もチーズも美味い。私の子どもたちも大好きである。19年に閉店してしまった浅草の入山せんべいのように、1枚食べるとすぐにまた次の1枚が食べたくなるほどである。浅草、合羽橋周辺にお出かけの際は是非立ち寄ることをおすすめしたい。

そんな Maple Pizza 店主のベンさんは、McGuffin のインタビュー後半で以下のように述べている。

(※9:10〜から字幕を抜粋)

「"Di Fara Pizza"っていうピザ屋さんがあって、そこのピザ屋さんの人が"Dom De Marco"っていう人なんですけど、その人が85歳までお店をやられてて、初めてその人を知った時にこういう、長く職人をやってる感じがめちゃくちゃカッコいいなと思ってて、僕もこういう存在になりたいなっていうか、そういうのをすごく思って、今後としてはできる限り、本当に道のりはめちゃくちゃ長いんですけど、長くお店を続けられるように、何が必要なのかっていうのを常に考えつつ、やっていきたいなと思ってます。この街に愛されないと多分長くはやっていけないと思うんで、皆が来れるピザ屋さんをどうやったら作れるかっていうのを考えながら地域の人に愛されて、長くやっていきたいなと今は考えています」


私は、この言葉の中からジャイアント馬場さんに通じる「生涯現役の哲学」を感じとった。世の中に「売れるお店づくり云々」とか「繁盛店になるための〇〇」といったハウツー本が溢れる中、これほどシンプルで本質的かつ実践的な答えがあるだろうか。


生涯現役を実践するための出発点が、ベンさんのいうような原体験にあるとした場合、私は学生時代のVJとゼミで過ごした濃密な体験がそれだと断言できる。そこで発見した自分の好きなことを仕事にして続けていきたいと考えたとき、社会との繋がりが必要になってくる。これは人との関わり合いの中で、自分の道をつくることに続いていく。この道のあり方は十人十色、ひとつの答えはない。そこが人生の面白さでもあり難しさでもあるのだろう。

ただ、生涯現役に対して、否という考え方があるのも常で、最近流行りのFIRE(Financial Independence, Retire Early)は、おそらくそのひとつだろう。株式投資や不動産投資などで若くして億り人になった人物をインターネットや書店のビジネスコーナーで見かけますが、そういった離れ業ができる人はほんの僅かなはず、、、。稼いで早期リタイヤを目標にして、十分に稼げないまま人生が過ぎ去った場合、その状況は辛すぎるのではないだろうか。


好きなこと、得意なことを見つけ、それを通して社会との関わり方を模索しながら道をゆっくり作っていく。それが王道ではないかと思う。ベンさんの作るピザを、王道のピザと私はよびたい。繰り返しになるが、浅草方面に出かける時はMaple Pizzaがおすすめである。


Shop info


 住所:〒111-0042 東京都台東区寿2丁目 4−8−101 妙見屋


 Open 11:30~19:30(lo19:00)

 -Closed- Tuesday, 2nd & 4th Wednesday

  *第1・3・5 水曜日 11:30~15:00

  *毎週日曜日 11:30~17:00

  *ピザ生地売り切れ次第、営業終了

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